日々(RP:007)

  • ユルユルと起床。その後、出勤。[赤毛のアン]事件で研究会報告をすることになった(..というか「なりそう」だ)。たぶん10月末か11月の初め。多少、読むべき資料に変更が生じたので、午後〜夕方は図書館・PC室で「資料収集生」。貸出予約を入れておいた小野昌延先生の本もカウンターで受け取る。
  • 図書館からスラ研に向かう廊下に「夜間に建物から出るための動線図」が貼ってあった。パッと見ただけだとちっとも分からない。2Fの以前コピー室があったブースの前にスラ研の屋外非常階段があって(←そんな階段があるなんて初耳だ..)、そこから外に出て1Fに下り、資材置場の裏をグルッと回って法学部の駐車場に出ろってことらしいけど。やってみないことにはイマイチ分からないので、動線図通りに動いてみた。「今はいいけど、冬はどうするんですか?」って感じだな。「この階段、危ないんじゃない?」とか「資材置場の裏って誰が除雪するの?」とか…。
  • 研究室でチマチマと資料読み。審決例にどの程度のウェイトを置けばいいのかちょっと迷う。弁理士さんの書く文章は審決例への言及が多いが、反面、大学の先生や弁護士さんの書く文章ではほとんど(場合によっては「全く」)審決例に言及がない。「行政庁(特許庁)の判断だから格が下がる」ということではなく、関心の矛先が違うんだろう。つまり弁理士さんであれば「何が登録されて、何が蹴られるか?」という点(=出願実務のレベル)に関心があるんだろうし、他方、大学の先生や弁護士さんは「当該判決(or審決)はどう理解すべきか」「どう正当化できるか」「どうしてこういう帰結になったのか」「背景事情は何か」といった点に関心があるんだろう。僕自身、「登録された/されない」という結論の部分には(実のところ)あまり興味はない。むしろ結論に至ったプロセスや論理の運びに興味がある。とりあえず、審決例は14件読みましたけど..
  • そのまま夜。先日来、[赤毛のアン]事件ってツラーっと書いてますけど、実は問題になった商標は邦題《赤毛のアン》(←標準文字)ではなく、原題《Anne of Green Gables》を図案化したしたマークなのですよ(※写真参照)。それどころか標準文字の《赤毛のアン》はしっかり登録されてるし…(←拒絶査定された後、不服審判で「4条1項7号に当たらない」とされ、登録が認められた審決例を見つけた..)。従って、正しくは[Anne of Green Gables]事件なのかも。あ、ちょっとお聞きしたいのですが、本件高裁判決の元となった無効審判の審決(=無効2003-35094号)が手に入れられないんですけど、どこで拾ってくればいいんですか?特許庁のページにもTKC判例DBにもありませんよ。どなたか入手方法をご存知ないでしょうか..??
  • 帰宅。知らないうちに「安倍内閣」が誕生(※こちら)。最近、PCを研究室に持って行かないので、ニュースが半日遅れぐらいになる。目の前の判決に集中できるのはいいけど、世間の話題から遠ざかっているのではないかと(隠遁?)。アメリカが「先発明主義→先願主義」に変わるのだって、さっき初めて知りましたよ!(※こちら)。へぇ〜!