日々(RP:047)

  • 起床。今日は研究会とRPがあるので出勤。雨の予報だけど雪になりそうな予感…。
  • テレビで女子ゴルフをチラ見。雨の中でゴルフをやってる人ってアホに見える。「何もそこまでしなくても…」って風味..(笑)。
  • 13:30、研究会。報告は2件。
    • 1件目。模写が問題になった東地判平18・5・11[豆腐屋]。本件類似の裁判例*1との比較で模写の著作物性(創作性)を検討する報告。「原画-原告模写」間の距離(=ほぼデッドコピーなのか、相対的に離れているか?)で決まるという見方のみならず、殊、侵害の成否を判断するに当たっては「原画-原告模写」の距離と「原告模写-被告図柄」の距離を比べ、その相対評価で決めているのかもしれない、そういう見方もできるでしょう?と。もっとも本件に関しては、やっぱり「原画-原告模写」間が決め手なんでしょうとのこと。[柏書房]は「引用がセーフにできそう…?」と(僕も)思ったのですが、それは難しいだろう、と。あと労力(投下資本)の問題。「江戸時代の絵画を見つけてくる労力(額に汗)」や「模写の労力」など。何を保護するのか?最後に「なお書き以下」は[雪月花]を意識した判示かもしれないと。
    • 2件目。キャノン・インクカートリッジ。教授が「せっかく時間もあるのでなんでも質問してください」と促してくれたにも拘わらず、あまり質問が出ていなかった印象。報告で満足してしまったのか*2、質問できるほど理解が進んでいないのか*3…。ちょっとモッタイない気がした。お金を払ってでも質問したい人がワンサカいるはずだし…*4 *5
  • 研究室でお仕事。週末は集中暖房が入らないのでちっちゃな電気ストーブで寒さをしのぐ。今日は国際信義の部分を集中的に考える。射程で逃げるより、指定商品役務との関係で不合理さ考える方がいい攻め方に思える。加えて、引用する裁判例(サイテーション等)を洗い出し。
  • 23:00、帰宅。「カサが折れるんじゃない?」というような風。ちょっと頭痛がする。寒さのせいなのか、髪を切ったせいなのか…。

*1:東地判平11・9・28[新橋玉木屋]、東地判平18・3・23[柏書房]、知財高判平18・9・26[柏書房2審]。

*2:今回の論文は講演を書き起こしたものなので非常に分かりやすい!

*3:「方法特許の消尽」についてはそんな感じ。もともと難しい上に、「物の特許の消尽」を理解する段階で体力を使い切る(←消尽!?)感じだ。

*4:もっとも学生だって年間53万5800円(LS生は80万近く!)も払ってるけど…。

*5:あるいはお金を払って聴講・質問に来る方は、自分の抱えている具体的な事案が念頭にあるはずだから、「自分にとって望ましい解決法(有利な解決法)を教授から聞き出したい!」と目的がはっきりしているのかもしれない。その点、学生は「試験・研究」(←笑)という形でふわっと万遍なく処理する必要がある訳でして…。