日々

  • 起床。外が吹雪いているので萎える。家でだらだらしようと思う。
  • 糸井重里のキャッチコピーランキングらしい(※こちら)。半分以上、知らないんですけど。「サウンドロゴ訴訟」とか「ライントピックス」を連想するのは、職業病かもしれない…。
  • 修論の要約を書こうかと思ったが、気乗りしないので、中止。そもそも、自分が修論で何を言いたいのか不明。
  • 助教授から知財の定期試験の問題文を戴く。以下、許諾をもらったのでアップ。

1.
Xは、携帯電話に関する発明の特許権者である。YはXの特許発明にかかる携帯電話(Y製品)を、その権原がないにもかかわらず1台10,000円で1万個販売した。Y製品は、1個当たりの利益が2,000円であった。YはY製品を製造するにあたって、自社工場に新たにY製品専用の生産ラインを整えるため、500万円の設備投資をしていた。
下記の(1)および(2)の場合、XはYに対して幾らの損害賠償を請求できるか。額が明らかに算定できる場合はその額を、明らかに算定できない場合はおおよその額を、その算定式とともに示せ。損害賠償額の算定に当たっては依拠する条文を明記し、その趣旨も説明せよ。

(1)Xが同じ携帯電話(X製品)を、1台12,000円で2万個販売していた。X製品の1個あたりの利益は3,000円であり、XはX製品を製造するにあたって、自社工場に新たにX製品専用の生産ラインを整えるため、1,000万円の設備投資をしていた。

(2)Xは携帯電話を販売していなかったが、Zにライセンスを許諾していた。XZ間においては、Zは携帯電話1台当たり、その売上額の5%をライセンス料としてXに支払う契約があった。
 
2.
 〔省略〕*1

    • 「・・・これは何ですか?」というのが第一声(笑)。「法律の問題」というより「算数の問題」といった感じ。「何か“ひっかけ”があるのかも?」と思ったが特にないので、損害賠償の推定規定に当てはめて終了といった感じだと思う。ある意味、「サービス問題」にも思えるが、それは「国語と算数ができれば解けます」という意味であって*2、逆に言えば「国語と算数ができない学生」は解けないことになる。僕自身、算数の準備をしてない状態で数千万単位の掛け算の文章問題をやらされるのは、正直シンドイ…*3
    • 別に批判するわけではないが、解いていてそれほど面白い問題ではない。法律の面白さというのは「条文を文言通りにモロに適用すると不都合が生じる(というか、価値観や法の趣旨に反する)ので、さて、どうしましょうか?」という点にあると思っているので。肩透かし…。
    • よく教官サイドは「この問題、講義でじっくりと説明したんですけど…」とか仰るが、こういう発言はナンセンスだと思う。経験則になってしまうが、講義を90分間聴いただけで初めて習った法律を理解できるということはありえない。講義は「学習のきっかけ」に過ぎないのであって、実際に「学習する」のはあくまで図書館での自学自習だと思っている。「人の話を聞いてるだけ」というのは、実のところものすごくラクチンであって、あの90分間というのは勉強している時間には入らないと言ってよい。「勉強の成果をチェックする」ということならそれは「8番教室での成果」ではなく「図書館での成果」が試されるのであって、その意味では「講義に全部出たけど不可でした」というのは全然、不思議ではない。
  • あっという間に夜。マジでダラダラしてしまった。無為な1日だ…。何か趣味を持ったほうがいいのかもしれない。あるいは、部屋の模様替えをするとか。

*1:大問2は著作権法の問題。出題教官が異なる可能性があり、ブログ掲載の許諾をもらっていないので割愛した。

*2:といっても、租税法に代表されるように、計算式を文章化したものをその場で初見で理解するのは、ほぼ不可能なので、まるっきりの「国語」とは言えない。

*3:「解いてやるゾ!」という気力が一気に失せる..