最後のごあいさつ

最後にごあいさつでも…。

1年間(あるいは2年間)お疲れ様でした。ちょうど去年の今頃、なにかしらの期待と伴に知財ゼミを選択されたことと思います。「本気で知財法を勉強したい」とか「ゼミで友人を増やしたい」とか、あるいは「期待してるのは単位だけ..」とか、みなさんそれぞれ違うと思いますけど、「期待ハズレ」ではなかったことを祈るばかりです(できれば「期待以上」であって欲しい!)。

 
《3年生のみなさま》
3年生(=ゼミ1年目)のみなさんは、そろそろ「卒業後」を意識し始める時期かと思います。僕の経験から言いますと(あんまり当てにはなりませんが..)、全ての物事はそんなに順調に、トントン拍子に、直線的には進みません。ウマく行かないことの方が圧倒的に多いです。大事な面接で変なコトを言っちゃったり、「試験(入試)が近いから勉強しなきゃ」と思いつつもインターネットや漫画にふけっちゃったり、挙句に試験に落ちちゃったり、もう自己嫌悪の毎日ですし、迷ったりヘコんだりの連続です。

でも「迷う」というのは可能性があるから迷うんでしょうし(=可能性がゼロなら選択で迷うことはない)、「ヘコむ」というのは向上心があるからヘコむんでしょう(=向上心のない人はヘコまない)。「可能性と向上心がある」ということは、視点を変えれば、ある意味、幸せなことかもしれません。

大事なことは「焦らないこと」なんじゃないかなぁと思っています。もちろん、順調に行ければそれに越したことはありません。ただ「自分と違って、まわりのヤツらは順調に進んでる」とだけは決して思わないで下さい。そんなことは全然ありません。20代後半になると分かりますが、順調そうな人でも、それほど「先」には進んでいないものです。結構、色んなところで足踏みを経験しています。仮に就活で失敗しちゃったり、院やLSに落ちちゃっても、「みんなに遅れをとった…」と過度に焦ったり、悲観したり、劣等感を持ったりする必要はありません。ただし、失敗した時はちゃんと原因を分析してください。「失敗すること」はいいのですが、「失敗を繰り返すこと」は愚かなことです。

応援しています。頑張ってください。

 
《4年生のみなさま》
4年生(=ゼミ2年目)のみなさんは、これでお別れです。2年間、本当に楽しかったです。学部時代も含めていくつものゼミに所属してきましたが、この「知財ゼミ」は僕にとって1番思い入れの強いゼミになりました。

春が来て、みなさんが卒業してしまえば、もう2度と会うことはないかもしれません。でも、もしよかったら、たまにはこの『日々の雑感』を見に来て下さい。このブログは、今では身近な人(それこそ指導教授とか..)にも読者層が広がってしまいましたが、元々は遠くに行ってしまった友人や、あるいは今ではどこにいるのかさえ分からない、かつての友人(=小学校時代の友人とか)に向けて書き始めたものなんです。もちろん、彼ら(彼女ら)が読んでいるのかどうかは分かりません。でもたまに「読んでるよ!」というメールが10年ぐらい会っていない友人から届くことがあります。そういうのが嬉しくて、もう1年以上書き続けています。

ブログは一方的な「ひとりごと」なので、みなさんが元気かどうかは僕には分かりません。でも僕が元気でいること(あるいは元気じゃないこと)は伝えることができます。いつか気が向いたら(それこそ1年後でも5年後でも)メールを下さい。

さようなら。