女性が言われてショックな言葉

ネットをフラフラしてたら、「女性が言われてショックな言葉」(年代別リストアップ)というのを発見した(※こちら)。男の視点から思うところがあるので、3点だけ申し上げる。
 
(1):「悪意のないホンネ」
男性のこの種の発言は、概ね「悪意のないホンネ」だと思われる。女の子を「けなそう」とか「落ち込ませよう」とか「否定してやれ!」という気持ちから出た発言ではない。ましてや嫌悪感では絶対にない(=嫌いな女にはそもそも話しかけない)。リスト中にアップされている「マユゲ、変じゃない?」という発言は、「マユゲが変だ」と思ったからそう指摘しただけであって他意はない。「変な形の足だね..」も「変な形の足だ」と思ったから、口をついてそういう言葉が出ただけだと思う。「指が太い」「手が分厚い」もその類。男性は概して「そう思ったから、そう言いました」ということが多い(少なくとも僕はそうです..)。単純といえば単純。ストレートといえばストレート。「毒舌なんじゃなくて素直なだけなんです…」というのは往々にしてある。
 
(2):「間違った気の遣い方」
リスト中にアップされている発言のいくつかは、女の子を気遣う気持ちだったり、あるいは更に進んで「カワイイなぁ!」とホメているつもりなんじゃないかな?と思われるものが見受けられる。これは「間違った気の遣い方」といえる。例えば「寝てないの?」「腫れてる?」「顔色、悪いよ」は男性からの気遣いとも取れる発言だ。「オデコ、広いね」は、基本的には(1)で書いた通り、「そう思ったから、そう言った」という程度の発言だが、(僕も含めて)「オデコの広い女の子はカワイイ!」と思ってる男性は結構多いので(以前、助教授がその種の発言をしていた…(笑))、「オデコ、広いねっ☆」は「カワイイねっ☆」と同旨の場合がありうる。「お尻の大きいところがいい!」は、正に「いい!」と言っているのだから、その男性にとっては「いい!」のだし(←セクハラだけど..)、「リラックマの立ち方、そっくり!」もあるいはカワイイと思って言っているのかもしれない。女の子の不機嫌な表情を見つつ、「心配してるのになぁ‥」とか「かわいいのになぁ‥」と思っている男性もいるはず。不幸というか不器用というか…。嗚呼。
 
(3):「言われないことは怖い」
「男は鈍感だ」とよく言われる。従って(1)に書いた「悪意のないホンネ」で知らず知らずに女の子を傷つけたり、(2)で書いたように「間違った気の遣い方」をしてしまったりする。しかし、いくら男が鈍感とは言え、甚だしい場合はさすがに気付く。本当に太った肥満体の女の子がいれば、「これはヤバイ..」と気付く。その場合は「さすがに言えねぇよなぁ〜」と思うので、体形のことは決して口にしない。あるいは何年かぶりに再会した女の子が「おいおい、どーした?!」と思うくらい、フケちゃってたり、肌が荒れてたりすると、「これはさすがに指摘しちゃマズイだろう..」と思い、その手の発言は「自主規制」する。従って、男性から「太った?」とか「肌、荒れたんじゃない?」と言われているうちは、まだ「それほど太っていない」し、「それほど荒れていない」と思ってよい(場合によっては(2)で書いた通り、心配してくれているのかもしれない)。「アハハハ!」の冗談で済む(と、男性は思っている)。しかし、鈍感な男性でも気付く程、手遅れなレベルで「マジで肥満(!)」「マジで荒れてる(!)」場合、男性は正に「傷つけちゃうよなぁ..」と思い、はっきりとその点を指摘することはない。「言われないことは怖い」とは、そういう意味。「おぉ、太ったんじゃない?ははは…」とか言われているうちは全然大したことはない。
 
以上です。以下補足。

  • リスト中に「スカート長くすれば?」「その髪型、似合わないね」「化粧したら?」といった類の、「ありがた迷惑・大きなお世話」型の発言が見られる。好きでも何でもない男の「好み」とか、その人からの「ご忠告」なんてどーでもいいので、この手の発言は確かにムカつくと思う(ことによってはセクハラになる)。ここは男性が反省し、注意すべき。
  • (1)で書いた「悪意のないホンネ」の逆で、「悪意のあるウソ」というのもある。「悪意のあるウソ」で女の子をホメる男ももちろんいる。カネ目当てだったり、カラダ目当てだったり(←ホストとかヒモに限らず..)。むやみに女の子をホメている男よりは、むやみに女の子をけなしている(ように見えるが本人にそのつもりはサラサラない)男の方が、人間的には「いいヤツ」だったり「誠実」である場合が多い(と思う)。「毒舌善人」説(苦笑)。