日々

  • 【朝】起床。「ELLEGARDENくらい笑って許せばいいのに…」とか思う*1。昨日の食事会で面白かった着想を備忘的に書き留めておこう。
    • 法の本質を考える際、伝統的には歴史や哲学から根拠や正当性を導いていたのだろうが、昨今、経済学的リサーチに理由を求めるようになっている印象*2
    • 新たな着想を自分の法分野からではなく、他法との「他流試合」の中から得るケースが増えてきている印象。
    • 知財における差止は私的制裁になるわけだが、では刑事的制裁とどう住み分けしていくのか?*3
    • 「まず妥当な帰結ありき」でその帰結を実現するために法解釈をする「プラクティカル派」と、「まず条文ありき」でそこから法解釈で帰結を導き出す「エッセンシャル派(原理主義者?)」が和解することはあるのだろうか?
    • 新たな法解釈なり制度設計なり、「論理」で勝負をかけていくのがT大(出身教官)のクオリティ。この手法でH大出身の研究者が勝負しても敵わないことは何となく分かる*4。H大出身は先端分野で華々しくやる*5より、「歴史」を地道に・愚直に省みる手法が「伝統的なお家芸」らしい*6
    • 「善意・無過失」が1番質(たち)が悪い・・・w
  • 【午前】月曜日に契約書一式を郵送したのに、千葉の不動産屋から音沙汰なしなので電話してみる。「えぇ、届いておりますよ」と。じゃあ連絡しろよっ(怒!)
  • 【午後】久々の雨。部屋でシコシコとお片づけ。
  • 【夜】ユルリとニュースを視聴。「自動車運転過失致死傷罪」が成立したらしい。ほぉー。今まで業過致死傷扱いだった交通事故の刑法犯は、今後はこの条文で処理するのか。19:30から「クローズアップ現代」。ワーキング・プアーがテーマ。これはかなり悲惨。「啄木現象」だな…*7

*1:卑猥な歌を歌っているような場合はイメージの毀損があるので叩く必要も感じるが、ELLEGARDENは特にそういうバンドではないらしい。

*2:知財法とか経済法だけの話かと思っていたが、そうではないらしい。もっとも刑法は別。

*3:あてずっぽの勘で言ってしまうと、創作法より標識法の方が刑事制裁に乗りやすい気はする。公衆に与える影響や検察側の起訴のしやすさも考えるとそう思う。最近、知財は厳罰化が進んでいて、おそらく「悪質なケース」で適用されるんだろうが、そこで言う「悪質」とは何なのだろう?

*4:ひねくれて言っているのではなく、そういうものなのだろうと思う。

*5:ここで言う「華々しい」とは、論理の新鮮さとか斬新さで目を惹くということ。

*6:これは論文にまとめることを考えた場合、研究者として不利に働く。まずリサーチに年単位の時間が必要なので研究生活の中で書ける論文の数が減る(それゆえ評価が下がる)。その点「論理勝負」であれば極端な話、ブレイン・ストーミングで1本書けちゃったりするので有利。加えて「歴史勝負」は誤魔化すとすぐにボロが出るので根気が必要。「論理勝負」なら「判例の蓄積を待ちたい」で将来の傾向に網を張って文章を終わらせることができる(かもしれない)。

*7:働けど働けど…。